サガン鳥栖 分析ブログ

サガン鳥栖について考察していきます

サガン鳥栖対清水エスパルス

・両チームのスタメン

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・狙い通りの前半

スタメンで鳥栖は金森を出してきたが、その狙いとしてはロングボールをSBの裏に出し、そこでCBと競争させて陣地回復かつシュートまでもっていくことだった。

引き分け狙いは考えていないという鳥栖ではあったが、後ろで繋いでのミスで失点はしたくないという意図は感じられたし、そういう意味では前半は全体を通して狙い通りの展開だったかもしれない。

 

エスパルスの攻撃パターン

鳥栖は狙い通りの前半ではあったが、エスパルスは攻撃のパターンは作れていた。主に前線4人のうち1人が引いて受けてそこを起点にする攻撃が目立った。特に河井がハーフスペースで受けて起点を作る動きが厄介であり、この試合のキーマンでもあったといえる。

前半22分のシーンでは河井がハーフスペースに降り、金子がSBの位置へそしてエウシーニョがスペースに抜けていく動きがあった。

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河井がハーフスペースに位置することで鳥栖は誰がつくかが曖昧になってしまい、図のように河井に三丸と小野がマークしてしまい、エウシーニョを外してしまう結果となった。

 

・悩める福田、金井サイド

エスパルスは特にドゥトラを中よりのポジションでプレーさせていた。この狙いとしては基本的にドゥトラは福田が見ることになるが、そうすると上がってくる松原は金井が見ないといけなくなる。しかし、松原は大外のレーンで待ち構えているためそこまで寄せることもできず、結果的には松原はフリーでパスを受けることができていた。

松原までボールが行くと、中にいたドゥトラがフォローに回る形になり、鳥栖の右サイドは金井、福田対松原、ドゥトラという構図ができており、ドゥトラは内に入っていき、シュートを打つこともできるし、松原はフリーで受ける分クロスを上げるなどプレーの選択肢に余裕が持てた。

前半29分なんかはその応用っていう感じの攻撃をみせてきて、エスパルスは後ろを4枚で回して福田が出てきたところで二見から松原へパスがでて、河井がハーフスペースに降りて、小野をピン留めし、松原、ドぅトラを自由にさせてしまった。

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・後半攻勢を強めるエスパルス

後半のエスパルスは前半と同じようにハーフスペースの活用であった。

58分に見られたが、大外で福田、金井を引き付けることで、ハーフスペースに河井が走りこむ場面が見られ、明らかに狙っていると感じた。

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・狙い通りだった攻撃

エスパルスの得点は確かにドウグラスのゴラッソであったが、そこに至るまでの過程は狙い通りであった。f:id:koki135:20191215102448j:plain

 

66分に金子が引いたときに三丸が付いてきたことを利用して得点シーンの67分にも金子が引いて三丸を釣りだした。ハーフスペースを狙う役割の河井が一度もらう動きをするがボールは出てこなかったが、もらおうとする動きに秀人は注意せざるえなかった。秀人は河井にピン留めされる形になり、秀人の後ろからドウグラスが裏を狙い、秀人は河井に注意を払っているため対応が遅れ、ドウグラスが前でボールを受けられることができてしまい、あの見事なゴールに結びついてしまった。

鳥栖は今シーズンスペースをカバーし合う関係が崩れるところがよく見られる。

三丸が出たのであればだれかがそのスペースは管理しないといけないため気を配る必要がある。来シーズンはチェレンジ&カバーの役割がしっかりできれば失点は減るはずであり、ここは改善してもらいたい。

 

・最後に

負けはしましたが、残留という大きな目標は達成できました。今シーズンは補強からうまくいかず、10試合で1勝しかできなかったときはさすがに私自身今シーズン始めたこの戦術ブログと共に失意の中考えこむシーズンになりました。

そんな中でもこの拙いレビューをたくさんの人が読んでくれてトータル的に鳥栖のスタジアムが満員になるくらいの人に読んでもらえたみたいで正直びっくりしています。

なぜか秀人選手にもTwitterをフォローされ、リプライをいただいたこともこのブログを開設したおかげですし、やってよかったなと思えました。

そしていろいろな鳥栖サポーターや他サポーターの方、レビュワーさんにもフォローされ、始めた1年目としては大成功かなと勝手に思っております。

ただ、分析していく中でまだまだインプットが足りていないところがあり、皆さんに読んでもらう中でご迷惑かけたところがあると思いますし、このオフシーズンはインプットに力を入れつつ、来シーズンより良いレビューが書けるように精進していきます。

とりあえずまたJ1の鳥栖のレビューを書くつもりではいますし、残留に感謝しています。1年間読んでいただきありがとうございました。