サガン鳥栖 分析ブログ

サガン鳥栖について考察していきます

サガン鳥栖対ベガルタ仙台

この試合の流れを変えたのは小野だと思い、そこにスポットを当てたいため今回のブログは小野の投入の後半から書きます。

 

・小野の投入で流れが変わった理由(前回に引き続き)

小野の投入で4-4-2からボール保持時4-1-4-1非ボール保持時4-5-1にシステム変更を行いました。

ボール保持時、小野とクエンカは左サイドでハーフスペースとその外側を使い合う関係を見せており、仙台からすると非常に捕まえづらくマークの対象が曖昧になります。

結果としてなんとか人につこうとするあまり、仙台のラインがずるずる下がるようになり鳥栖の時間を作り出すようになります。

 

さらに小野がスペースを生み出すところで他の選手と違いを見せていたためそこを言語化していきたいと思います。

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小野は終始SH裏、SB裏を狙う動きを見せており、ハーフスペースにいた小野がそのような動きをすることでクエンカがハーフスペースに入り込む余地が生まれます。

1対1であればクエンカはなんなくハーフスペースに入り込むことができ、実際そこを起点に46分には中に切り込んだクエンカが逆へ展開して金崎のシュートまで結びつけました。72分にも小野が外に抜ける動きから時間を作り出し、クエンカのクロスは惜しくも豊田には合わない場面がありました。

 

また、2トップ脇で受けることでリズムを作っており、インサイドハーフの役割だけでなくボランチの役割も果たし、仙台としては捕まえづらくやっかいな存在だったはずです。

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この場面小野がクエンカにパスを出しそのままハーフスペースに走り出すのですが、そもそも小野ではなく三丸がハーフスペースに走りこめばいいと思いました。

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もしも三丸がハーフスペースに入り込めば図のように押し込める展開を作り、空いたスペースを小野が使えてクロスでもいいし、シュートも狙えます。

三丸はどうしても外に張る傾向が強く、個人的にはインナーラップも覚えていけば、攻撃のバリエーションが増えるかと思います。あとはミスをしても良いので縦への推進力も欲しいところではあります。クエンカ、原川と組み立てようとしてボールを大事にしすぎて相手の守備網にかかる場面が多くみられます。

ただ、いい場面もありまして、48分に小野が降りたときに三丸が裏を狙った場面は小野との立ち位置をよく考えたうえでの非常にいい動きでした。

 

・小野がボールを拾える理由

小野はいつもいいところにいるなと感じます。その理由が出した後に再びもらえる位置に動いているからです。いわゆるレイオフの動きができています。

レイオフとは後ろ向きの選手が受けて、前向きの選手にパスを出す関係性のこと

そのためボールをロストしても小野はボールから近い位置にいるのですぐ回収することができます。

 

・結果として仙台のDFラインを押し下げることに

冒頭でも書きましたが、仙台は人に付くようになり、結果としてDFラインを押し下げます。人につくあまり5バック化する仙台に対して中盤の選手間の距離が空き、前線へ直接パスが届くようになりました。

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金崎になんかボールが届くようになったなと感じたのもそのようなおかげだったかと思います。PKを金崎が得た場面は、ボールを何回か後ろ向きで背負った結果タイミングを掴みファールを誘えました。

そしてその流れでそのまま逆転ゴールへと結びつけました。

 

・最終的にはなぜそこに金井

金井は後半から原川が上がればそのスペースを埋めるし、上がらなければ攻撃参加してうまくバランスを取っていました。時には内に絞る場面も見られ、金井から三丸への展開もあり、その展開を起点にゴールが生まれました。なぜそこに金井がいるのかというと金井としてはスペースを埋めただけであり、原川が後ろにいたため、そのまま攻撃参加した結果金崎にアシストというおまけまでついてきました。

 

・終わりに

トーレス引退試合からの仕切り直しで前半はどうなることかと思いましたが、思い切ったシステム変更で仙台を惑わすことができ、また小野が起点を作ることで逆転勝ちという素晴らしい勝利を掴みました。もしかしたら浦和戦まで6ポイントマッチになるかもしれない厳しい戦いが続きますが、残り10試合で6勝4敗ペースと考えると幸先の良い1勝をつかみ取ったような気がします。まだまだ予断を許さない中でガンバ戦ももちろん勝ちにいきましょう。