サガン鳥栖 分析ブログ

サガン鳥栖について考察していきます

サガン鳥栖対鹿島アントラーズ

・両チームのスタメン

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鳥栖は小林→三丸、秀人→新加入のパク・ジョンス、ヨンウ→福田、トーレス→豊田となり守備をしっかりしつつ、三丸のクロスに期待してたかとおもいます。

新加入のパク・ジョンスのいきなりのスタメンは驚きましたが、早めに使っておくことで今後の不測の事態に備えたかったのかもしれません。

 

・前半の戦い

両チームはそこまでハイプレスにいくことなく最終ラインから入ったところで厳しくプレスにいくためどちらが主導権を握ることなく試合は進みますが、鹿島は一つ一つのプレーが丁寧で例えばボールを相手を背負ったときに必ず落として受ける味方がいる関係を作っていたり、空いたスペースを使う関係性が作れていたりして徐々に鹿島ペースとなります。

失点シーン

そんな中、前半17分に失点してしまいます

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このカウンターを食らう前に祐治がうまく運び出し、ロングパスから豊田が競り勝ち、クエンカからの惜しいクロスがありました。

クリアされたボールはセルジーニョが収め、レイオフの関係で前を向くことができ、2人に囲まれつつもSBが空けたスペースに走りこむレアンドロにパスを出します。鳥栖としては2人でいくのであればファールをしてでも取りきらないといけないですが、最終ライン付近からここまで走りこんでいたレアンドロもさすがでした。

突破された鳥栖はずるずるさがってしまい祐治がPA内でファールを犯してしまいましたが、できればこの場面マークの受け渡しを早めにしてPA外で早めの対応をしてもらいたかったところではあります。

祐治に批判が集まっていますが、わずかな差で足に触れてしまったかと思いますし、明らかにボールにチャレンジしようとしていました。できれば身体を入れてなんとかしてほしかった場面でもありますが不規則なボールの動きもあり難しかったかもしれません。

 

前半21分に原川、福田、松岡、原へとワンタッチでサイドに展開しましたが、原は豊田へのクロスを選択しましたが跳ね返されました。

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(鹿島の選手名がずれています)

この場面無理にクロスを上げるのではなく、一度金崎に預けて原がリターンでうけ、豊田に折り返すというパターンのほうが確実性があったかと思います。

鳥栖は最後のところをどう崩すかがまだまだだと思うところがあるので早くここのところをどうにかしてほしいところではあります。

 

・三竿の守備

鳥栖にとって三竿がとても邪魔(褒めている)でした。鳥栖の左サイドは徹底してクエンカについていき全体として人につく意識が鳥栖の左サイドに関しては高かったです。

前半38分なんかは松岡がハーフスペースでCBを引き連れ原から金崎へいいパスが通りましたが、三竿の戻りが早くスペースを埋められてしまいました。三竿は終始このスペースを埋める働きが優れていました。

 

鳥栖の同点弾ですが、このシーンも三竿がクエンカへのパスコースをうまく遮断していましたが、それなら思いっきり打ってしまえというような気持が表れていて良かったです。

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 人につく意識が高い鳥栖の左サイドに対して永木がクエンカのところまでついてきます。そうなると一時的に三丸がフリーになり、遅れてレアンドロが対応しますが、空いたスペースを金崎が使い、戻ってきた永木をかわし、45度の角度からシュートを放ちました。このように金崎が流れて受けても豊田がいるため相手はクロスの対応で中央に意識が向きますし、松岡も絞ってきてゴールに向かう動きは非常に素晴らしかったです。オフサイドだったかはさておき打てば何かが起こることは間違いないので、鳥栖としては枠内シュートを増やしていくことに今後期待を持ちたいです。そのためには金崎のようなミドルが打てる選手にかかってくる部分も大きいです。

 

鳥栖の失点②

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2失点目では鹿島の良さが詰まったシーンがたくさん出ています。

鹿島は終始縦パスで1つ飛ばしのパスをしており、空間を見つけるのがうまいセルジーニョがいてなりたっているようにも感じました。

この場面では伊藤ですが、最終ラインから縦パスが入ります。このときレアンドロは降りる動きでパスコースを生み出し、受けた伊藤は永木にパスを出し、伊藤に食いついたジョンスの空けたスペースにワンタッチで出し、レアンドロが走り込み、クロスを上げて、白崎に決められました。

鹿島は人がどこにいてどこに空間があるかがわかっているので、最終ラインで3人で回しつつ、フリーな選手を見つけ、どこから攻撃を進めるかを決めているため、ワンタッチパスなどができています。

 

・後半の戦い

これといった決め手を欠く鳥栖は早い時間に福田に代えてヨンウを投入します。しかし両者コンパクトなラインでドリブラーのヨンウをあまり活かせる機会はなく、孤立していたようにもみえました。71分に祐治から逆サイドのヨンウへロングパスが通り、ヨンウが相手2人を引き付けたところから原がインナーラップで入ってきてシュートは放ったシーンがあり、こういった展開をもっと生み出せば鳥栖の右サイドにも守備の意識がむくため鹿島の守備ラインのズレを生み出せたかもしれません。

 

クロスに関していえば、50分福田から豊田への惜しいクロスもあり、後半は前半に比べてクロスの本数は多かったようにも思えますが、クロスがただあげるだけになっている印象を受けます。鹿島のクロスは正確にどこを狙うというのがはっきりしていましたが鳥栖はどうしても相手の前で弾かれるクロスが多く、ニアに走り込む選手がいるのなら良いのですがそうしたわけでもないです。クロスを正確にあげることではじき返されてもそのあとの2次攻撃、3次攻撃に繋がり、厚みのある攻撃につながるかと思います。三丸、原にはそこのところを期待していきたいですし、やれるはずです。特に原はドリブルに自信を持ち始めたのかここ最近いい突破がみられます。もしホームで原がドリブルを仕掛けて失敗しても観客のみなさんにはため息ではなくよく仕掛けたというような声援を与えてほしいです。

 

後半のビルトアップで目立ったのが、前半豊田に当てるパターンが多かったですが、福田がビルトアップにCBと加わり、原川がビルトアップの出口になる場面が見られました。原川は相手を背に向けたとき、相手の力をそのまま利用して前を向くことができていました。ただ残念なのがそこからどうするかという形が見えず、原川が前を向いたとき前線の豊田、金崎、松岡が前に同時に走りこんでいたのですがこのとき松岡が相手の間で受けることができていれば、金崎か豊田に決定的なパスを出せたかもしれませんし、右SBの原にもフリーの状態で渡せたかもしれません。

 

・最後に

鹿島は基本的な動作が上手だったなとそれにつきると思います。試合を通してオープンな展開になることも少なく一つ一つを丁寧に繋いでいく結果がそのまま表れていたかのようにみえます。鹿島が常に上位にいる理由が見えたかと思いますし、鳥栖はこの鹿島を見習うべきかと思います。何年かかってもいいので誰が出てても基本のベースは同じで誰もが当たり前のことはできるという簡単なようで難しいものですが、鳥栖も小さいクラブでありつつ常勝チームであるような時代をみたいです。

話は変わりますが、祐治が退場になりおそらく2試合の出場停止になるかと思いますが、落ち着いてプレーしていたジョンスと秀人のコンビになる可能性が高いでしょう。連敗の中CBの組み合わせも変わり、バタバタ感は鳥栖らしいなとも思いつつ、そんな楽観視もできない状況にもなってきているので、そろそろ結果もほしいです。

祐治が退場したとき秀人がすかさずフォローにいっていたのを見ましたが、一緒に出てプレーしていた選手から言われるのでは気持ちの整理がつくのではないでしょうか。

祐治は決して悪いプレーをしたわけではありませんし最後のイエローも抜けていれば決定機の場面でした。彼なりに一生懸命やった結果でありそれをとやかくいう権利はありませんし、祐治が毎回サポーターのコールに深々とお辞儀する姿を見るととても責める気持ちなんてなりません。

話は長くなりましたが、厳しい戦いになるのは間違いないですが、とりあえず気持ちを切り替えてやるしかありません。