サガン鳥栖対名古屋グランパス 試合分析
いよいよJリーグが開幕しました。
サガンの試合を見に行きましたが、結果はご存知のとおり0-4で負けてしまい、試合を見直す元気もなかったのですが、頑張って見直してそれなりに分析したつもりなので読んでいただけたら幸いです。
目次
①名古屋グランパスの攻撃面
②サガン鳥栖の守備面
③サガン鳥栖の攻撃面
④失点シーンの考察
⑤より良い攻撃をするためには
⑥個人的に良かった選手
⑦最後に
①名古屋グランパスの攻撃面
基本的には攻撃時2-2-2-4の形を取っていました。
4枚の前線はジョー シャビエル 前田 赤崎が張っていて、このうち1人が降りてきて主にシミッチからのパスを縦関係で受けることで攻撃のスイッチを入れていました。
②サガン鳥栖の守備面
主に5-4-1の形でゾーンで守っていました。
最終ラインに5人置くことでグランパスの4枚の前線のうち1人が降りても誰か1人が後ろを気にせずについていくことができました。
しかし、何回かバランスが崩れるシーンがありました。それは5-4-1の4の左に金崎が入っていたのですが、コースを切るでもなく、曖昧なポジションにいたことで相手SBに簡単にパスが通り、鳥栖のWBが釣り出されてWBの後ろのスペースを使われるときがありました。
15分40秒のシーンでは空いたスペースでジョーが受け、ラストパスが通れば失点につながっていました。
(黒の矢印がボールの動きで緑の丸囲みがスペースという意味です)
③サガン鳥栖の攻撃面
【カウンター時】
攻められることを前提にしていたので、カウンターで点を取ることを考えていたと思います。
名古屋グランパスはパスを細かく繋ぐスタイルなので一人ひとりの距離感が近かったです。そのため奪っても高い位置ですぐに奪い返す(ケーゲンプレス)ことが出来ていました。
そのケーゲンプレスをかいくぐったときにグランパスの両SBが高い位置を取っているので、そのスペースを狙ってカウンターを仕掛けていました。
【ポゼッション時】
名古屋の守備体系は基本的に4-3-3でしたが、右のCBにボールが入ったときに前から奪いたいためか中盤のうち1人が出てきて4-2-4気味になる場面がありました。
そこをついて主に右サイドから攻撃を仕掛けていました。
具体的には図のように吉田が原につくか降りてきた原川につくか迷っておりどちらかがフリーになるときがよくありました。
さらにトーレスのポスト直撃シーンでは原川が降りてきて空いたスペースに走り込むことでシュートまで結びつきました。
④失点シーンの考察
ジョーのゴールは見事でした。ただ、祐治には前を向かせないようにもう少し身体をしっかり当てて欲しかったです。
ただ、この得点の前に、シャビエルがハーフスペースに走り込むことで起点になりました。
ハーフスペースを使われることは仕方ないのですが5人で最終ラインを守っているのでハーフスペースにボールが入ったときは積極的に守備に出ていきたかったです。1人での守備の対応ではなく2人でシャビエルにチャレンジしてボールを奪えていれば…と思いました。
よかったら失点シーンを見てみてください。
⑤より良い攻撃をするためには
グランパスは 4-3-3で守っており、中盤にスペースができやすいので、押し込んだときには、サイドチェンジを繰り返し、相手のスライドが追いつかないようにしたところでWBにボールを入れクロスを上げるシーンがもっとあれば良かったです。
実際秀人のおしいヘディングも押し込んだところでのサイドチェンジで原にボールが入りあのような形に結びつきました。
また、トーレスが下がってボールを受けにくる場面がよく見られました。
下がってボールを受けにくるのは良いのですが、狭い距離感なのですぐにグランパスの守備網にかかり奪われていました。
下がって受けにくるのであれば、代わりに誰かがそのスペースに走り込むことをしたかったです。(田川くんがいれば…笑)
⑥個人的に良かった選手
【サガン鳥栖】
ニノ
サイドへのロングパスがピンポイントであったり、先読みしてインターセプトする場面もあったりと可能性を感じた。
原川
パスの出し手としてはいまいちであったが、攻撃時には高い位置を張ってて、時折降りて相手を引きつけていた。見えないところでいい働きをしてて運動量的にも大変だったと思う。
試合中はめっちゃボールロストするやん、とか色々思っててごめんなさい。見直したら良かったです。
【名古屋グランパス】
シミッチ
満場一致で良かったと言えるでしょう。テクニックもあり、パスの出し手としても良い選手でした。シャビエルといいシミッチといい本当に適材適所で良い補強をグランパスはしていますね。
⑦最後に
結果としては0-4の大敗でしたが、点差に見られるほどの差はなかったんではと思います。
確かに個々の能力、チームとしての能力はグランパスが上でしたが、それに対して素直に受け止めて5-4-1の守備体系で我慢し続けてました。
点が入らずにグランパスに先制点が入ったことで我慢できなくなり前がかりになったところで崩れていってしまいました。
なので、ここで悲観することなく4点差でも1点差でも負けは負けということで切り替えて、次に向けていって欲しいです。
ただ、1つだけして欲しかったことを言うと、豊田、チョドンゴンを入れてカオスな状態を作り出すのであれば、安在というなにかをやってくれる選手を先に出して欲しかったと思いました。
まあでも、クエンカ、イバルボ、小野、三丸、福田など期待の持てる選手がまだベンチにも入ってもいないのでこれからです。
私は遠征して次戦もゴール裏の応援頑張ってきます。
最後まで見ていただきありがとうございました。
(Tactical boardから画像を引用しています)