サガン鳥栖 分析ブログ

サガン鳥栖について考察していきます

なぜサガン鳥栖はフォーメーションを変えたのか

 

久しぶりの投稿です。

新型コロナウイルスサガン鳥栖の良くないニュースが多く流れる中で不安な日々を過ごす方が多いかと思いますが、少しでも明るい材料を届けようとタイトルにあるなぜサガン鳥栖はフォーメーションを変えたのかを考えたので、これから書いていってリーグ再開まで期待の持てるイメージを皆さんに植え付けていきます。

 

・4-4-2とは

昨シーズンまで使っていたフォーメーションである4-4-2についてまずは考えていきたいと思います。4-4-2は中央を閉めるような並びになっており、中央にあるゴールを狙ってくる相手に対して守りやすいです。

また、中盤と最終ラインは4人ずつおり、スライドしてスペースを埋めるとしても1人当たり17メートル(サッカーのフィールドの横幅を70メートルとする)動けば4-4のブロックを崩さず組織として守れます。

それに対して4-3-3の場合は前線は幅を取っており中盤も3人だし中央を守るという点で見ればかなりスカスカな気がしますよね。

中盤は3人のラインになり1人当たり23メートルになります。6メートルの差くらいたいしたことないと思われるかもしれませんが、皆さんが経験したであろう20メートルシャトルランを思い出してください。4人の中盤グループは90分間常に20メートル手前で切り返します。しかも片道を常に手前で切り返します。そう考えると運動量の差は3人の中盤グループと比べてものすごい差が生まれるはずです。

 

*4-4-2のとき

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*4-3-3のとき

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じゃあ4-4-2の方が守りやくていいんじゃないのという意見があるかと思いますがそうです、守りやすくどのチームにも落とし込めます。だけど4-3-3の方が柔軟性があり、成長の可能性を感じさせてくれるものというのを述べていきたいと思います。

 

・フォーメーションの意味とは

冒頭から4-4-2や4-3-3についてかなり雑に特徴を述べましたがよくフォーメーションは意味がないものと優秀な監督はいうときがあります。確かにボール保持をしている場面では今の時代ほぼ意味を成していないと言えます。

昨シーズンの鳥栖を例に挙げます。DAZNの選手紹介の並びは4-4-2でしたが、ボール保持のときそのまま4-4-2ではなかったはずです。左サイドではSBの三丸が幅いっぱいに高い位置を取り、クエンカが左のハーフスペースにその後方に原川がサポートする形を取り、福田、小林(原)は守備に備えたり、右サイドに展開したりするため中盤の位置に陣取り、右サイドは幅いっぱいにヨンウがいるといったように2-3-5のような形になっていました。

つまりどんなフォーメーションでも可変は可能で適材適所に人を置くことができます。

 

フォーメーションが意味を成してくるのは守備のときになります。

ボールを保持している側は主導権を持ち、意思を持ってプレーできるためわざわざ相手のフォーメーションに合わせる必要がありません。合わせてしまえば相手側の守備がやりやすくなるためむしろ自由に動いて相手を動かし、スペースを生み出すべきです。

一方、守備は相手に主導権があるので1つの基準を作らないと崩壊していきます。それを防ぐものがフォーメーションになります。

 

・4-3-3の守備とは

4-3-3のまま守るチームは世界を見回してもあまりなく、鳥栖も今シーズンをみる限りは4-1-4-1のような形で守っていました。4-4-2と比べて前線は1枚に減ってしまい、相手に後方のビルトアップを容易にさせてしまいますが、前線が2枚だとしても相手はアンカーが最終ラインに落ちて数的優位を作るチームは多いですので、それなら最初から前線は1枚で中盤を固めてしまい、選択肢を奪ったうえで、連動してプレスをかけようとしていました。川崎戦や札幌戦でキーパーまで下げさせたうえで選択肢のなくし、キーパーのパスミスを誘いチャンスを迎えるシーンをいくつか見たのを思い出していただけたらと思います。

4-3-3はこうした連動したプレスも可能になりますし、ウイングの片方を上げて4-4-2にもなります。

攻め込まれているときはアンカーを最終ラインに落とせば5-4-1にもなり中盤に組み込めば4-5-1にもなります。

そのときの自チームのメンバーや相手のやり方に合わせてどういったプレスをかけるのかの融通さが利くので最初に述べたように柔軟性があるといえます。

 

また、どのチームをみてもサイドが高い位置をとる傾向にあり、4-1-4-1の状態で奪えれば相手のサイド裏にウイングを走らせ、ハーフスペースにインサイドハーフが走り込むといったような攻撃の手数をあまりかけないでよくなります。

サガン鳥栖の今季のウイングの小屋松、ヨンウは縦に早く、インサイドハーフの本田、松岡などはとにかく走るといった選手の特性からみても奪ってから攻撃の組み立てがやりやすい答えが今のフォーメーションに行き着いたのかもしれません。

 

今後レビューを書く際は守備から攻撃の展開を中心に書いていこうと思いますので、皆さんも守備から攻撃の際のアグレッシブな鳥栖を注目してみてください。

 

引用元 footballista 今、あらためて「フォーメーション」を考える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サガン鳥栖対川崎フロンターレ

 ・両チームスタメン

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両リームとも今シーズンから4-4-2から4-3-3での新システムとなった。ただ、同じ4-3-3といっても攻撃の展開、守備の展開の仕方は全く異なるところではあり、攻撃のところでいえば鳥栖はそこまでリスクを負わずテンポを川崎のリズムに合わせないようにしているように感じた。守備のところでいえば人数をかけてでも中央は締めて川崎のパスコートを遮断していた。その結果無失点ではあったが、攻撃のところではいまひとつ新システムの効果を発揮できなかった。

 

鳥栖の守備

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鳥栖の守備は左右非対称の守備であった。ドンゴンが田中のパスコースを遮断、本田は谷口にボールがでたときはプレスへヨンウは登里にワンマーク気味、小屋松は主に山根へのパスコースを遮断する役目であったが、脇坂も気にしていた。

この守備だとヨンウはあまり守備について考える必要がなくなり、体力の温存にもなり、一撃必殺のカウンターのためでもあったはずだ。

その一方で本田、小屋松は守備のタスクが多くなり、特に本田に至ってはアップダウンが激しい展開になり、その結果が走行距離にも表れていた。そんなハードな守備をこなした本田は素晴らしかったし、川崎としては左のビルトアップが封じられて大島の存在も消されていた。

 そうなると川崎は右から攻めるわといわんばかりに小屋松のところを狙ってきた。

小屋松としては山根を切るか、脇坂を切るかの究極の2択を突き付けられ、脇坂のところが危ないなと思ってそこを切れば簡単に山根に通され、プレスバックをしないといけなくなり本田同様体力の消耗は激しかった。

小屋松が突破されると山根、脇坂、家長の3人のトライアングルで内田、原川のプレスをはがし左に展開するという場面がよくみられた。ヨンウもしくは本田の戻りが遅いと左でも数的不利が生まれピンチを迎える場面が多々あった。

小屋松が山根を切るようになると田中がCBの脇に降りてビルトアップする形も見られるようになった。そうなると小屋松はさらに困り、プレスにいくにいけなかった。

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個人的には4-3-3で守備をそのままするのであれば連動した前からのプレスが必要だと思うし、ロングボールをそこまで多様しない川崎なのでそこまで裏への抜け出しのところは気にしなくても良かったかもしれない。ただ前からいった場合SBが出ないといけなくなり、左サイドでは家長が自由に前線に残っており、判断が難しかったかもしれない。28分45秒では内田、小屋松が連動してプレスに行けており、前から行けと明輝監督も言ってたし、内田、小屋松にはもっと強く、激しくいってもらいたい。

川崎はがっつり前からプレスにいけていたのはやはりジェジウがいることの安心感からであり、プレスがはまらなくてもことごとくジェジウに止められていた。勝負に負けるのであれば引き分けに持ち込んで違うところで勝負するのが効率の良い戦い方であり、本田が引き付けて原川に出してシュートした場面はよかった。もしかしたらジェジウを引き付けるというのはあらかじめ決めてあったかもしれない。そのためドンゴンは勝負に行かずパスという選択をしたかもしれないが、エリア内では自分のエゴを出してもいいのではとも思った。

 

鳥栖の攻撃

守備ばかりの話をしてたので攻撃に話を移そう。鳥栖は原川、松岡のどちらかを起点にしたかったが、ダミアンは頑なに松岡をマークするし、原川には脇坂が徹底的についてきた。家長は前にいたいからエドワルドにプレスに行くし、最終ラインからの組み立てはリスクを伴うものであった。そうなると高丘の強みが発揮され、高丘から内田と小屋松のところを狙う正確なパスがよくみられた。

自作自演のパスミスこそはあったが、あれも狙いとしては悪くはなく、ハーフスペースにいた本田を狙う意図はあったし、小屋松へのパスは局面を一気に変える素晴らしいものであった。

カウンターで小屋松、ヨンウの強みを活かして鳥栖の展開にしたかったが、押し込まれる展開が多くなり、ラインを下げざる得なかった。冒頭にも話したように松岡がハーフスペースを埋める役割であった。松岡が最終ラインに吸収されると中盤のラインがすかすかになり、図にように森下がつり出され、そのまま登里が長谷川に預け、森下も最終ラインへ吸収され、田中が受けにくるといった構図ができていた。田中がハーフスペースで受け、1秒あれば狭いところでもパスを出せるのはさすがであった。ただ、それでも無失点に抑えたのは、矛盾しているかもしれないがハーフスペースを埋めた結果だともいえる。

ダミアンの取り消されたゴールは登里のインナーラップからハーフスペースを突き続けた結果が出た場面ではあるので、これがゴールになっていれば戦術の負けにはなっていたところではあるが…

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・最後に

正直川崎は優勝を狙えるチームだと感じた。完成度が高いし、やはり田中が出てきたのは川崎にとって大きいのではないか。そんな川崎相手に守り切って、得点のチャンスも今までの中では1番あったのではとも思う。

1つすぐ改善できる点でいえばビルトアップ時のCB間の距離感が近すぎるように思えた。川崎はCB間の距離が遠く、的を絞らせなかった。ここらへんは今後のレビューで言及していきたいと思う。これ以上書くと読者も飽きてしまいそうなので。

サガン鳥栖メンバー紹介(背番号33から最後まで)

36 高橋 秀人

顔小さいイケメンだし知的。その割にゴールが決まったとき感情が高ぶりめっちゃゴール裏煽ってくるときもある情熱家。かつて所属していたところのサポーターから惜しみない拍手が送られるのは彼の人格もあるのだと思う。本職はボランチだが、手薄になったセンターバックを昨シーズンは担った。無難にこなすことができるのはさすがではあったが本職のポジションでもう一度みたい。

 

38 宮 大樹

当初いた神戸では正直不安定なプレーが目立ったし層の厚さから水戸へレンタルにだされた。ただJ2では割と無双していた感じにもみえたのでJ1でどこまで輝けるか。

 

41 松岡 大起

昨シーズンブレイクした鳥栖ユース出身の若手。ボランチで出ることが多い、ハードワークでボールを奪うし、パスの受け手として積極的に引き出そうとしてくれるし、かつボールをうけると前を向こうとする。奪われそうになって非難されることがあるが、ボランチのポジションでいかに前を向けるかが大事であるので暖かく見守って欲しい。

 

44 金崎 夢生

かつて所属していた鹿島時代に交代の際、監督にぶち切れして日本代表に選ばれなくなってしまった過去がある。ただ熱いプレーをしてくれており、ドリブルやシュートセンスは日本代表だったこともありさすがであるし、フィジカルが一級品。できたら今シーズンは二桁得点はほしい。

 

50 リャンヨンギ

この選手がくるとは思わなかった。ベガルタ仙台にいたがレジェント的な存在であった。年齢は高めだが、ハードワークできるし、フリーキックがうまい。彼から見習う部分はたくさんあるはずだし、仙台で身に着けたであろう戦術的な理解度も鳥栖で活かせばまだまだ輝けるはず。

サガン鳥栖メンバー紹介(背番号22から33までプラスチアゴ)

9 チアゴ アウベス

ごめんよ…忘れていた…悪魔の左足と言われるくらい左で蹴るボールがえげつない。右サイドに置かれてからのカットインで入っていって左足使うパターンがあるあるすぎてちょっと読まれてるところもあるけどそれを考えても素晴らしい左足を持つ。

 

22 小屋松 知哉

昨シーズン京都でバリバリ活躍して個人昇格した選手。主に左サイドで使われて、スペースに向かってうまくドリブルしていきシュートまでもっていく印象がある。昨シーズン見てて髪の毛が…と思ったが、いじっていいやつだったらしく安心した。

 

23 本田 風智

鳥栖のアンダーから上がってきた選手。なんかがっしりした体型だなと思ってる。あんまり試合出てるところを生で見ていないのでなんんともいえないが頑張ってほしい。

 

25 アン ヨンウ

昨シーズンから割と試合に出てくるようになった。ドリブルでの推進力と左足の精度はいいものを持っている。右足が苦手なのがばれて左だけ注意を向けられるようになったが、右足でもクロスを上げようと頑張っていた。右がもうちょいだけでも精度上がれば相当怖い選手になれるはず。

 

28 森下 龍矢

明治大から加入する期待の若手でサイドバックを担う。ムードメーカーな一面を持っているが、一般企業に就職しようとも考えていた堅実思考。鳥栖にきて良かったと思えるような活躍してほしいし、攻撃力あるので点も取ってね。

 

30 樋口 雄太

昨シーズンは主にカップ戦のみの出場であった。鹿屋大学からきた選手だが正直満足のいくプレーができなかったと思うし、彼のもっている力はこんなもんじゃないはず。中盤で試合に出たがうまく前を向けない場面が目立った。松岡とうまく競い合ってコンスタントに試合に出られるようなシーズンにしてほしい。

 

31 大畑 歩夢

ごめんなさい…本当にアンダーの選手はあまり知らないんです…試合に出ていいプレーがあればしっかりレビューで取り上げるので許してください。

 

32 湯澤 洋介

小屋松と同じ京都からきた選手。昨シーズンはあまり試合に出ていなかったが、その前の水戸所属のときはキレキレのドリブルを右サイドで繰り広げていた。小屋松と両サイド担ってくれればそれはそれで嬉しい。

 

33 石井 快征

だいぶ期待している若手のFW。2年前はカップ戦で得点も決めている。色々と器用が効く選手だと思っているし、早く頭角を表してほしい。

 

 

サガン鳥栖メンバー紹介(背番号12から21まで)

12 板橋 洋青

若いゴールキーパーだが、ユースでは一目置かれる選手だった。あるサッカーライターの方は板橋がいれば鳥栖はキーパーにしばらく困らないだろうとまで言っていた。それくらいいい選手だが自分は試合を通して見たことないので早く見てみたい。

 

13 小林 祐三

通称ぱんぞーさん。右サイドバックを長年務めてきた選手であり、彼はピンチになりそうな場所に素早くポジションを移し、うまく守る。ドリブルでの推進力は原より劣るかもしれないが、ポジショニングの良さ、スペースの走り込みは長けている。個人的には1番好きな選手かもしれないし、自分が付けていた背番号と同じなので勝手に親近感が湧いている。あとチャントがかっこいい。

 

14 高橋 義希

ミスターサガン。年齢はだいぶ重ねたが、未だに中盤で走りまくる選手。試合に出られない時期が昨シーズン続いていたが、ふてくされることなく、練習が終わっても黙々と走り込む姿は心打たれたし、若手にとってもいい手本になるはずである。近年は戦術やらなんやらとはいいつつも結局は走るスポーツなので彼の精神を鳥栖は受け継いでほしい。

 

15 パクジョンス

柏からレンタルで昨シーズン来て、今シーズンも引き続きレンタルで鳥栖へ。センターバックできるし、中盤できるし使いやすい選手。ボールを持つと全く焦らず、パスをうまく繋いでくれる。たまに落ち着きすぎて相手から奪われることがあるのでそこは改善してもらいたい。

 

16 林 大地

昨シーズンアウエーのセレッソ戦で途中出場していきなりコーナーから同点ゴールを決めた若手の大型ストライカー。豊田の後釜になってほしいしその資質は十分にある。

 

18 高丘 陽平

昨シーズン鳥栖の守護神。たくさんのシュートを浴びせられたがめちゃくちゃ止めてくれたし、敗戦が決まりかけても集中を切らすことなかった。彼のおかげで得失点差でなんとか残留することができた。また、両足の精度が高く、右利きだが、左足でも自信満々に蹴ることができる。

 

19 チョ ドンゴン

鳥栖のFW陣の中でシュートセンスが一番あるのは彼かもしれない。得点こそは少ないが、それはシュートを打たせてあげる場面が少ないからだとも思える。ドリブルの上手さとかはそこまでないかもしれないが、一生懸命さが伝わるなんか応援したい選手。

 

21 キム ミノ

若手のキーパー。身長は192と高いので期待はしているが、守田と高丘の間に入っていくのはなかなか厳しいかもしれない。カップ戦で出場してものすごい活躍でもしてくれれば…って思ってる。

サガン鳥栖メンバー紹介(背番号1から11まで)

皆さんお久しぶりです。

ブログを書いていない間はほんの少しだけ戦術のお勉強をして、後は全力で遊んでました。(仕事はほぼ頑張っていない…)

開幕までもう少しというところなので完全なる主観で今シーズンの鳥栖のメンバーを紹介していこうと思います。

とりあえず背番号順で紹介します。

 

1 守田 達弥

昨シーズンまで松本山雅でばりばりレギュラーだったゴールキーパー。シュートへの反応の速さはトップクラスかと。松本山雅ではいっぱいシュート飛んできて大変だったかもしれないが、安心してくれきっと鳥栖でもたくさん飛んでくる。

 

2 原 輝綺

通称はらてる。

昨シーズン新潟から移籍してきて主にサイドバックで結構スタメンでも出てた選手。彼の持ち味はドリブルだと思ってる。最初の方は遠慮からかあまり仕掛けることはなかったが、最後の方は相手陣地で積極的に仕掛けることが多くなり、シュートまでもっていく場面もよく見られた。

いつの試合か忘れたが肩が外れたのにスローインを投げさせられ続けて軽くかわいそうだったし、鳥栖を嫌いになったのではと勝手に心配したが、今シーズン残ってくれた。海外も目指せる選手だと思うので今シーズンはさらなる飛躍を期待している。

 

3 エドワルド

守田と同じく松本山雅からきた選手。正直全くどんな選手か知らない…。怪我せず手薄な鳥栖センターバックをとりあえず支えて欲しい。

 

4 原川力

川崎から鳥栖に来た当初こんないい選手もらっていいんですか…と軽く震えた。昨シーズンは主に中盤で使われることが多かった。周りとうまくかみ合えばパス交換しながら自らシュートまでもっていくことができる。めちゃくちゃドリブルするってタイプではないが、ボールを散らしながらスペースに入ってパスをよく受けている。なんといってもフリーキックはかなりの名手であり、ゴール正面から少し横にずれた位置から蹴るフリーキックはだいたい決まる。見たことない人はYouTubeで検索して見て欲しい。

 

6 内田 祐斗

今シーズン徳島からきた選手。徳島の選手はいい選手ばかりだが、その中でも特にいい選手だと思っている。左サイドバックを主戦場にするが、攻撃的であり、シュート能力も素晴らしいし、ゴール前に侵入するタイミングもいいものを持っている。若い原と内田が鳥栖の両サイドバックを担ってくれれば未来は明るい。

 

7 金森 健志

昨シーズン途中から鹿島から鳥栖にレンタルできて今シーズン完全移籍になった。見た目はちゃらちゃらしてそうだが、ハードワークするし、鳥栖ぽい選手。フォワードなんだけど昨シーズンは点がとれなかった。ただ前線からの守備の貢献度は非常に高いものがあった。たぶんそれが鳥栖の中では評価が高いと思う。個人的には攻撃のとき間で受けて攻撃の起点となってくれれば嬉しい。

 

8 岩下 敬輔

昨シーズン鳥栖センターバックが足りなくなったからアビスパから頂いた選手だけど怪我でほとんど試合に出てなかった。ガンバにいたときは荒いプレーとかまあいろいろすごかった。ただ今はだいぶ丸くなり、いい兄貴分ぽくなってるらしい。プレー自体はヘディングの競り合いは強いし、ロングボール正確に蹴れるしでいいものはたくさん持っている。今シーズンはたくさん試合に出ていい意味で暴れてください。

 

11 豊田 陽平

今の鳥栖を作り上げた1人であり、素晴らしいストライカー。ヘディングでの強さはJリーグの中でも最強。パスの出し所がないとき豊田に当てればなんとかしてくれる。金森と同じく前線からの守備を惜しみなくする選手であり、時にはものすごく下がってきてくれて守備をしてくれる。いいところでゴールを決めてスタジアムを盛り上げてくれる選手であり、ファンサービスのときもボケてきてくれるし最高の選手。この選手がいなければJ1にはまだあがっていなかったかもしれない。

 

 

サガン鳥栖対清水エスパルス

・両チームのスタメン

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・狙い通りの前半

スタメンで鳥栖は金森を出してきたが、その狙いとしてはロングボールをSBの裏に出し、そこでCBと競争させて陣地回復かつシュートまでもっていくことだった。

引き分け狙いは考えていないという鳥栖ではあったが、後ろで繋いでのミスで失点はしたくないという意図は感じられたし、そういう意味では前半は全体を通して狙い通りの展開だったかもしれない。

 

エスパルスの攻撃パターン

鳥栖は狙い通りの前半ではあったが、エスパルスは攻撃のパターンは作れていた。主に前線4人のうち1人が引いて受けてそこを起点にする攻撃が目立った。特に河井がハーフスペースで受けて起点を作る動きが厄介であり、この試合のキーマンでもあったといえる。

前半22分のシーンでは河井がハーフスペースに降り、金子がSBの位置へそしてエウシーニョがスペースに抜けていく動きがあった。

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河井がハーフスペースに位置することで鳥栖は誰がつくかが曖昧になってしまい、図のように河井に三丸と小野がマークしてしまい、エウシーニョを外してしまう結果となった。

 

・悩める福田、金井サイド

エスパルスは特にドゥトラを中よりのポジションでプレーさせていた。この狙いとしては基本的にドゥトラは福田が見ることになるが、そうすると上がってくる松原は金井が見ないといけなくなる。しかし、松原は大外のレーンで待ち構えているためそこまで寄せることもできず、結果的には松原はフリーでパスを受けることができていた。

松原までボールが行くと、中にいたドゥトラがフォローに回る形になり、鳥栖の右サイドは金井、福田対松原、ドゥトラという構図ができており、ドゥトラは内に入っていき、シュートを打つこともできるし、松原はフリーで受ける分クロスを上げるなどプレーの選択肢に余裕が持てた。

前半29分なんかはその応用っていう感じの攻撃をみせてきて、エスパルスは後ろを4枚で回して福田が出てきたところで二見から松原へパスがでて、河井がハーフスペースに降りて、小野をピン留めし、松原、ドぅトラを自由にさせてしまった。

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・後半攻勢を強めるエスパルス

後半のエスパルスは前半と同じようにハーフスペースの活用であった。

58分に見られたが、大外で福田、金井を引き付けることで、ハーフスペースに河井が走りこむ場面が見られ、明らかに狙っていると感じた。

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・狙い通りだった攻撃

エスパルスの得点は確かにドウグラスのゴラッソであったが、そこに至るまでの過程は狙い通りであった。f:id:koki135:20191215102448j:plain

 

66分に金子が引いたときに三丸が付いてきたことを利用して得点シーンの67分にも金子が引いて三丸を釣りだした。ハーフスペースを狙う役割の河井が一度もらう動きをするがボールは出てこなかったが、もらおうとする動きに秀人は注意せざるえなかった。秀人は河井にピン留めされる形になり、秀人の後ろからドウグラスが裏を狙い、秀人は河井に注意を払っているため対応が遅れ、ドウグラスが前でボールを受けられることができてしまい、あの見事なゴールに結びついてしまった。

鳥栖は今シーズンスペースをカバーし合う関係が崩れるところがよく見られる。

三丸が出たのであればだれかがそのスペースは管理しないといけないため気を配る必要がある。来シーズンはチェレンジ&カバーの役割がしっかりできれば失点は減るはずであり、ここは改善してもらいたい。

 

・最後に

負けはしましたが、残留という大きな目標は達成できました。今シーズンは補強からうまくいかず、10試合で1勝しかできなかったときはさすがに私自身今シーズン始めたこの戦術ブログと共に失意の中考えこむシーズンになりました。

そんな中でもこの拙いレビューをたくさんの人が読んでくれてトータル的に鳥栖のスタジアムが満員になるくらいの人に読んでもらえたみたいで正直びっくりしています。

なぜか秀人選手にもTwitterをフォローされ、リプライをいただいたこともこのブログを開設したおかげですし、やってよかったなと思えました。

そしていろいろな鳥栖サポーターや他サポーターの方、レビュワーさんにもフォローされ、始めた1年目としては大成功かなと勝手に思っております。

ただ、分析していく中でまだまだインプットが足りていないところがあり、皆さんに読んでもらう中でご迷惑かけたところがあると思いますし、このオフシーズンはインプットに力を入れつつ、来シーズンより良いレビューが書けるように精進していきます。

とりあえずまたJ1の鳥栖のレビューを書くつもりではいますし、残留に感謝しています。1年間読んでいただきありがとうございました。